忘備録

勉強したもののアウトプットとか・・・

【#ケアストレスカウンセラー】要点Part1 Step2

Step2-1

1.「自分らしさを作るもの」

心理学では「自分らしさ」(=個人の性格や特性、個性)をまとめて「パーソナリティ」という。

 

そしてパーソナリティは、

ピラミッド型に大きく4つに分類される。

f:id:investing_trade:20200305153301p:image

 

下に行くほど性格の基礎の部分となり、

年齢を重ねるほど変化しにくい。

 

上層にある習慣及び社会的役割は、

その人らしさを作っている大きな要素だが、

自分の意思によって変化させることが可能。

 

 

2.本当の自分とのズレ

人は、様々な問題と直面した時や、

何かを決断しないといけない状況になった際、

「これは自分らしいのか」と考えるものである。

 

このような自問自答が起きるのは、

本当の自分らしさがわかっていないために起こる。

自分のことがわからないのは、

「思い描く自分の姿には、願望やこうであるべき」

といった理想が反映されているから。

 

そのため、人の評価と本当の自分、

あるいは自分の理想と現実に差が生じる。

このズレが大きいと問題が生じ、

問題が大きくなるとストレス、

更にはメンタルヘルスの問題となる。

 

 

3.パーソナリティの違い

先の記述のように、パーソナリティは

「人の行動に現れるその人独自の特徴」のこと。

良し悪しはなく、自分の取り巻く環境に適応して、

自分が生きて生きやすいように作り出している

行動パターンのようなものとも言える。

 

パーソナリティの現れ方は、

環境や人間関係によって変わる。

 

 

○Point
・パーソナリティは人それぞれ異なる。

・パーソナリティはその人の環境や人間環境によって変わる。

 

 

 

Step2-2

1.パーソナリティを作るもの

パーソナリティ:「その人らしさ」を表すもので、人格、性格、性質、気質などの総称

 

「性格」は「パーソナリティ」と

ほぼ同じ意味で使われることが多いが、

 

「性格」は

「行動に現れる個人独特で持続的なパターン」という

「目に見える」性格そのものを指す言葉

であるのに対し、

 

「パーソナリティ」は

「性格そのものだけでなく、

 性格を作り出す心理学的・社会的な仕組み」

も含めて用いられることが多い言葉。

 

オールポートは、

「パーソナリティは個人の内部で、

 環境への特有の適応を決定するような

 精神物理学的体系の力動的機構である。」

と定義している。

 

 

2.パーソナリティの分類

(1)類型論による分類

類型論:人をある基準でいくつかのタイプに分け、

    性格を理解しようとする方法

 

特徴的な性格を設定し、

それぞれの性格を分類する方法であり、

 

クレッチマー体型説

ユングタイプ論

がメジャー

 

1、クレッチマーの体型説

分裂病躁鬱病てんかん患者の体型に、

クレッチマーが一定の法則を発見したことがもと。

 

f:id:investing_trade:20200305172243j:image

 

2.ユングのタイプ論

「外交型」と「内向型」という

二つのパーソナリティ類型で分類を行なった。

 

外交型→外からの刺激に影響を受けやすく、

    外の世界に関心を持ち、

    社会的な性格。

 

内向型→興味関心が自分自身に向けられ、

              自己の内面に価値を認めているため、

              外に対しての関心が薄く、

              非社交的な性格。

 

更に「基本的な心の機能」として、

思考型→理論的に考えることが得意

感情型→物事を感情で判断する

直感型→思いつき、閃きを重視する

感覚型→感覚で物事を判断する

 

とのかけ合わせで8タイプに分類。

 

 

(2)特製論による分類

分類方法には上記の

性格を幾つかのパターンに当てはめる類型論とは別に、

一人一人の性格をよく見ていく特製論がある。

 

特製論ではパーソナリティを、

「社交性」「外向性」「支配性」「真面目さ」

「創造性」などのいくつかの特性の視点から捉える。

 

様々な場面でどの特性をどの程度発揮するかによって、

その人のパーソナリティを説明しようとするもの。

 

代表例→キャッテルの特製論

 

キャッテルはパーソナリティの特性を、

「質問や行動観察を通じて外から直接観察することができる35個の特製」(=表面特性)に区分。

 

更に、これらの「表面特製の背後にある12個の特性」(=根源特性)を分析によって区分。

 

 

〇Point

・類型論には「クレッチマーの体型説」、

   ユングのタイプ論」がある。

・特性論には「キャッテルの特性論」がある。

 

 

 

〇Step2-3

パーソナリティを作るもの

1.遺伝的要因と環境的要因

遺伝は性格に影響する。

また、遺伝のみではなく、環境も性格に影響する。

 

人間のパーソナリティには、

生まれつき持っている「遺伝的要因」がある。

 

また、人間のパーソナリティは、

環境に大きな影響を受けており、

生まれ育った家庭や家族構成、

親の育児方法や態度(環境的要因)により、

大きく異なる。

 

 

2.個体的要因

パーソナリティの形成には、

身体的構造や生理的機能も影響している。

 

自分の容姿や体型などで、

自信がついたり劣等感を抱くこともある。

また、自律神経の失調が起こると、

イライラして起こりやすくなったりする。

 

大病の前後や、その日の体調によっても

パーソナリティが変わる部分がある。

 

〇Point

・人の性格は様々な要因により作られる。

・性格は環境の変化や経験を積むことで変わる。

 

 

〇Step2-4

パーソナリティは変化する

1.パーソナリティは変化する部分がある

パーソナリティは1度形成→完成するのではなく、

環境の変化や経験の積み重ねにより、

様々に変容していく

 

遺伝的要因は変えられず、

個体的要因も自分で変化させるのは難しい。

しかし、環境的要因は変えることが可能。

 

環境を変化させればパーソナリティも変化する。

逆もその然り。

 

性格には

「変えやすい部分もあるし、

    変えられない部分もある。」

 

 

2.性格には段階がある。

f:id:investing_trade:20200310163807p:image

 

(1)気質

1番根底にあり、生理的に決められた割合が多い。

気質は後から変えることは出来ないとされる。

 

(2)気性

気質の1段階上であり、

幼年期に家族との関わりにより作られる。

両親等の養育者の影響が大きい。

気質と同じく後から変えることは難しい。

 

(3)習慣(習慣的性格)

気性の一段階上。

友人との生活や学校の環境により形成。

習慣的性格は自分の意思で変化させられる。

 

ex)

友達とケンカした時、自分も悪いとわかっていながら、

素直に自分から謝ることが出来ないという態度。

 

(4)社会的役割(役割的性格)

最上段であり、役割的性格とも言う。

日常の場面に応じて意識的、無意識に

変化をしている。

 

 

3.性格は変えられるか

f:id:investing_trade:20200310174221p:image

 

この図で示すパーソナリティ(性格)の構造は

下層にある性格ほど、

先天的・遺伝的に決められた面が強く、

一貫性が高く、変えることが困難となる。

 

上層になるほど、

性格はその人の置かれた社会的な状況によって

決められる傾向が強く、一貫性は低く、

変化させることが容易になる。

 

気質・気性は変化させることが困難だが、

習慣や社会的役割を変化させることで、

社会に適応していくことができる。

 

〇Point

・性格には変わりやすいものと変わりにくいものがある。

・社会に適応していくためには、

   変わりやすい性格を変化させることが大切。